楠（くすのき）の家

小田原で診療所兼住宅として100年近く住んでいた住まいの建替計画です。
建物は広い敷地のほぼ中心に立つ樹齢100年近い楠（くすのき）を愛でる位置に配置されました。
住み継がれる中で、現在農家を営むＯ様ご夫妻。
農家ならではの、作業動線が設計のポイントです。
広い土間玄関を中心にリビングや水回りの諸室が並んでいます。
外観は切妻（きりつま）の三角形の大屋根が美しい、ガレージもある和モダンデザインです。

快晴の吉日

雲一つない快晴の空の下、小田原市O様邸の地鎮祭が執り行われました。

玉串拝礼

工事の無事完成を祈念して、神前に玉串を奉納していただきました。
Ｏ様邸はまもなく着工です。

地業工事

基礎工事が始まりました。
重機が建物周囲を掘削。

基礎全面に防湿フィルムを敷き込みます。
湿度から建物を守り、耐久性を高める大切な工程です。

鉄筋工事

構造計算に沿って縦横に鉄筋が配筋されました。
この段階で、第三者機関の鉄筋検査が実施されます。

コンクリート打設

コンクリートの打設は底盤と立ち上がり部分の二工程です。
コンクリート圧送機を使って、型枠の中にコンクリートを充填します。

型枠脱型

型枠を取り外すと、きれいな鉄筋コンクリート造のべた基礎が姿を現しました。
この後、床下配管を先行して上棟の準備に移ります。

床断熱工事

大工さんの登場です。
上棟に先立って、ヒノキの土台を基礎に緊結します。
土台の間に分厚い床断熱ボードを敷き込みました。

1階建て方

上棟工事が始まりました。
１階の柱を建て、2階の梁を架け渡してゆきます。

剛床工法

２階の太い床梁が井桁に組みあがりました。
その上に分厚い構造用合板をビスで緊結します。
水平面剛性を高めて耐震力をアップする「剛床工法」です。
耐震性能の最高等級である等級3を獲得するための重要な工法です。

工事は休むことなく進みます。
クレーン車が唸りをあげて、重い資材を２階に持ち上げます。

屋根組み

三角形の切妻（きりつま）屋根が姿を現しました。
２階からは箱根連山の向こうに富士山が遠望できます。
まもなく作業終了です。

四方固め

ブルーシートで建物全体を包み込んで上棟作業完了です。
棟梁の大沼大工さんと一緒に建物の四方に、お米とお塩をお酒をささげて、工事の安全を祈願する「四方固め」を執り行いました。
Ｏ様、上棟おめでとうございます！