和モダン
森の中の庫裡
大磯町慶林寺
CONSEQUENCE
完成編
大屋根の庫裡
慶林寺様の庫裡が完成しました。
ご本堂と呼び合うような大屋根のプロポーションが特徴です。
縦格子の奥はお住職様の執務室です。
玄関
大庇(おおひさし)の下の玄関引き戸も縦格子のデザインです。
ホール
桧の大黒柱と黒御影石の式台(しきだい)が広い玄関ホールを引き締めています。
インテリアのアクセントは旧庫裡で使われていた杉板と欄間格子です。
大切に解体して再利用しました。
LDK
本格的な和風庭園に面したリビングダイニング。
広間
法事等に使用される広間は絨毯敷きで仕上げました。
向かって左側の大窓の奥に広がる北庭は、枯山水の庭園に生まれ変わる予定です。
階段ホール
天窓から光が燦燦と降り注ぐ清々しい階段ホールと廊下。
2階はご家族の寝室と水回りです。
落慶法要
薫風と小鳥のさえずりに包まれた5月の吉日。
曹洞宗の方丈様と慶林寺の檀家様がお集まりになり、荘厳な落慶法要が本堂で営まれました。
森の中の庫裡
大磯の豊かな森に包まれた曹洞宗慶林寺は創建400年以上の歴史を誇る寺院です。
この度の庫裡のお建て替えは、60数年ぶりの出来事でした。
歴史ある寺院建築のお手伝いの機会をいただいたことは、地域の工務店として最上の喜びです。 誠にありがとうございました。
慶林寺の周辺は四季折々の自然が美しい、里山のハイキングコースです。
皆様是非お越しください。
01
Prologue
桧の香から
「慶林寺」は、大磯町虫窪(むしくぼ)に古くからある曹洞宗の寺院です。
築後数十年が経過して使い勝手が悪くなった、庫裡(お住職ご一家の住居)の大規模リフォームを検討されていました。
そんな折、当社のモデルハウス「桧の香」にご興味を持たれたお住職様は、ホームページを検索。新築のみならずリフォーム・リノベーションまで幅広く対応していることがわかり、モデルハウスへご来場になったのは、2018年1月のことでした。
02
設計編
リフォームで検討開始
当初の計画は、庫裡のフルリフォームでしたが、リフォームの場合、構造上の制約から思い通りのプランにまとまりません。
お打合せから約半年後、思い切ってお建て替えに方針を変更。
斬新な大屋根づくりの第1案をご評価いただき、正式に新築のお打合せがスタートしました。
お建て替え第1案の完成予想画
そして、こちらが最終設計案です。
設計
田端 良一
Ryouichi Tabata
大磯の山と森にいだかれた瀟洒な庫裡を目指しました。南に竹林と谷あいを、北に山と森の眺めが堪能できる配置計画です。 ご本堂に呼応するような大屋根のデザインが特徴です。大自然に包まれた素晴らしいロケーションに大屋根のシルエットが浮かび上がります。
設計部
藤間
04
地鎮祭編
初秋好日
好天に恵まれた初秋9月9日。
慶林寺様の地鎮祭が厳かにご催行されました。
リフォームのご相談から始まり、約2年間にわたる設計を経て、いよいよ慶林寺様の工事が始まります。
いよいよ着工です。
引き続きよろしくお願いいたします!
05
基礎工事変
砕石地業
基礎工事が始まりました。
まずは基礎の下地を造成する「砕石地業(さいせきじぎょう)」からスタートします
配筋検査
鉄筋の組み立て後、第三者機関の検査が行われます。
型枠
鋼製の型枠を組み立て、コンクリートを打設します。
基礎完成
型枠を取り外すと、立派な鉄筋コンクリート造のべた基礎が姿を現しました。
基礎工事完了です。
06
上棟編
土台
コンクリート基礎の上に「土台」を敷設し、アンカーボルトで固定しました。
養生
シートで大切に養生して、上棟の日を待ちます。
1階
上棟作業が始まりました。
まず1階の柱を組み立ててゆきます。
2階
柱の上に2階の床梁(ゆかばり)を架け渡します。
剛床工法
床梁の上に分厚い構造用合板を敷設し緊結します。
建物の水平力を高めることで耐震力を向上させる「剛床(ごうしょう)工法」です。
小屋組み
次に2階の柱と梁を組み立てます。
上棟
屋根頂部の棟木(むなき)が取り付けられました。
上棟完了です!
垂木
引き続き、屋根の流れ方向に垂木(たるき)を取り付けてゆきます。
大きな屋根の形が見えてきました。
大屋根造り
垂木の上に屋根用の構造用合板を張り巡らすと、森の中の客殿が姿を現しました!
上棟式
作業終了後、お檀家様と新進建設の関係者が集まり、上棟式を催行しました。
慶林寺様、上棟おめでとうございます!
これから本格的な木工事が始まります。
07
工事編
サッシ取り付け
まずは風雨から家を守るためにサッシ(窓)を取り付けます。
玄関引き戸は寺院の庫裡(くり)にふさわしい縦格子柄です。
電気配線工事
この段階で壁の中に隠れてしまう配線や配管を工事します。
黒い箱はスイッチとコンセントボックス。
白い線はエアコンの配管です。
給排水配管工事
青いチューブは給水管。赤いチューブは給湯管です。
そして黒い配管は汚水配管。
結露防止と流水時の防音のために吸音材で包み込んだ特殊管材です。
隠れてしまう配管にも細やかな配慮を施します。
通気工法
屋根の裏側に特殊シートを取り付けました。
屋根と断熱材の間に空気の通り道を作って、真夏の断熱性を向上する通気工法です。
ロフト
屋根の形を活かして大きなロフト(小屋裏収納)を作りました。
2階のフロアーから直接出入りできる便利な収納空間です。
吹付断熱工事
高断熱・高気密の決め手「現場発泡ウレタン吹付工事」が完了しました。
分厚い断熱材で、お家を隙間なくすっぽり包み込む魔法瓶断熱です。
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