リノベーション
華道家のアトリエを大胆ビフォー&アフター
CONSEQUENCE
豊かな田園風景が広がる小田原市小台の市川様邸は、2002年に当社でご新築いただいた、築23年の建物です。
施主の市川れいこう先生は生け花・草月流の華道家。
市川様邸は、教会風の教室棟と蔵造り風の居住棟が、石張りの円形ホールで連結されたユニークなデザインのアトリエ併用住宅です。
01
アトリエを寝室に
右側の建物は市川家代々の蔵です
お子様の成長にあわせて、住宅は世代とともに変化します。築23年の市川様邸を二世帯住宅に改築するリノベーション工事のご依頼をいただきました。
具体的なご要望は…
・アトリエ棟を市川様ご夫妻の寝室と書斎にリノベーション。
・生け花教室は円形ホールで開催する。
という大胆な改造計画です。
設計担当は、ホームサービス部設計課長の露木です。
露木は不特定多数が集う空間だったアトリエを、快適な居住空間に変えるための必要な要素を整理し、市川様と何度もMTを繰り返しました。
特に 「今までに着いた傷すらも愛おしい。」 という市川様のコメントを大切に受け止めて、残す部分と新たに構築する部分とのギャップが大きくならないように、工事範囲も吟味しました。
また設計図だけでなく、アシスタントの岩田の協力も得てスケッチや3Dイラストを作成して、イメージの共有に努めました。
非住宅であるアトリエを「終の住処」にとのご要望を頂き、設計をスタート致しました。
ご新築当時のギャラリーです。数々の展覧会やコンサートが開催されました。

広いギャラリーは寝室とゲストルームとアトリエに生まれ変わりました。新築当時の梁を活かしつつ、窓には断熱用の内窓サッシを取り付けて、居住性を向上させました。 市川先生ご自慢の中庭に面したコーナーは、あえて床を下げて中庭との一体感をデザインしています。

居住棟とアトリエを結ぶ円形ホール
02
書斎空間(寝室の前室)
ギャラリーからプチ・アトリエへ
円形ホールと寝室の間に設けたプチ・アトリエです。
市川先生の思索と創造の空間です。
部屋から眺める「庭」を意識した空間をご提案しました。
03
エピローグ
設計部の田端良一氏設計のギャラリーが22年前の新築時から大変気に入っており、リフォームをずっと躊躇していました。けれど年令と共に生活スタイルが変わってきて、このたび思い切って三つの用途をもつ各部屋を提案していただきました。
結果、快適な眠りと音楽のある暮らしやゲストルーム、そして今少し花の仕事もできる空間・・・。新進ホームサービス部の皆様のお陰で、贅沢なそれらの希望がすべて叶いました。
今、人生の最終章をゆるやかに充実して生きている・・・そんな実感の日々です。
ホームサービス
露木 弘二
Kouzi Tsuyuki
新築のときからご縁があり、今回のリフォーム工事もお任せいただき、ありがとうございました。新築当時のお話や、市川様だからこそ知るエピソードを伺うことができ、とても勉強になりました。また、工事の方向性やご意見を共有していただく中で、お客様とのコミュニケーションの大切さを改めて実感しました。これからもどうぞよろしくお願いいたします!
ホームサービス
平本 稔
Minoru Hiramoto
普段あまり携わることのない、非住宅から住宅への改装工事に関わることができ、大変貴重な経験となりました。また、工事期間中は市川様からさまざまなアドバイスをいただき、人生の先輩としての温かいお言葉がとても心に残りました。本当にありがとうございました。
ホームサービス
スタッフ
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